職場で多くの労働者が働く中で、何らかの秩序を形成する必要がある。人が自由な状態で行動しても、互いに強調して一つの課題をクリアすることはできない。統率をとることの重要性は古くから理解されてきて、人類の歴史の中でリーダーシップを取る手法が蓄積されてきた。
現代社会では、会社など労働の現場で、いかに人を率いて統率が取れる能力を持っているかが問われている。数多くいる労働者人口の中で、数に限りあるリーダーの地位に立つことは簡単なことではない。まずは、人に認めてもらうだけのリーダーに相応しい能力を持つ必要がある。
一つには、他者よりも優れた仕事の知識や経験を持つ人物は、リーダーとして認められやすい傾向がある。また、他人への気配りが行き届いていて、人の気持ちを理解することができる事もまた、リーダーシップに求められる要素の一つである。その一方で、リーダーは時に厳しい決断を求められる事もある。親しみと共に、全体を活かすための冷徹さを持ち合わせる必要もあるというのが、リーダーにとっての素質である。
労働者人口の中で、こうした要素を兼ね備えた人物は、そうは存在しない。職場でリーダーとしての地位に立つことになったならば、まずはこれらの要素について、兼ね備えるべく努力する必要がある。いずれもすぐには修得できない能力ではあるものの、重要なポイントを押えてリーダー経験を重ねていけば、次第に風格が身についてくる。